四捨五入
好きなものと、嫌いなもの だったら、
もしかしたら 嫌いなもの の方が 詳しいのかもしれない。
それはとても悔しくて、結局、わたしは嫌いになれずにいる。
表面では指差して笑っているものも、心の中では羨ましがっている。 情けない。
あのバンドマンは今も恋を歌っている。
この世の中に星の数よりある恋は、結局、ただの恋でしかない。
ロミオとジュリエットさえも、わたしの恋には敵わない。
特別な恋なんてないし、特別じゃない恋もない。
ただ共感したいだけだよ。あの少女漫画も、絵が違うだけですべて同じ話だし、あの歌詞も、表現が違うだけで同じ意味だし。
才能が欲しくない?わたしは欲しい。
才能という言葉の意味をわたしが勘違いしてるなら、欲しがるのはおかしいのかもしれないけど。
努力ができる才能がほしい。
努力は才能だよ。当たり前なんかじゃない。
わたしはできないから、みんな、すごいよ。
結果なんてどうでもいいじゃんって、本気で言えるよ。努力をしたなら、結果なんてどうでもいい。
わたしはできないから。
羨ましい。
自分の見えない部分を人は才能と呼ぶから、
わたしは悲しい。
わたしの見えない部分は、君の好きな部分です。
拳を上げて、頭を振る。
そこにスポットライトは当たらない。